映画『空の青さを知る人よ』
今回は映画『空の青さを知る人よ』を紹介。
あらすじ、個人的な見どころ、評価をまとめました。
(核心部分を触らない程度のネタバレを含みます)
評価★★★★
キャラクター ★★★★
ストーリー ★★★★
青春 ★★★★★
セリフ ★★★
作品キーワード
- 恋愛
- 青春
- 音楽
- 家族
- 幽霊
- すこし不思議
- 兄弟姉妹
- 未来
- 過去
『空の青さを知る人よ』の基本データ
タイトル:『空の青さを知る人よ』
原作:超平和バスターズ
監督:長井龍雪
脚本:岡田麿里
キャラクターデザイン・総作画監督:田中将賀
出演:吉沢亮
吉岡里帆
若山詩音
松平健
落合福嗣
大地葉
種崎敦美
公開:2019年
制作国:日本
上映時間:108分
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参考記事
あらすじ「音楽活動に明け暮れる少女の前に現れた、少しの不思議」
「相生あおい」は高校を卒業したら東京でバンド活動をすることを目指し、日々ベースの練習に明け暮れていた。そんなある日、いつもの練習場所に向かうと昔の姉の交際相手である「金室慎之介」が高校生当時の姿で突如現れる。あまりにも不審な様子に逃走するあおいだったが、彼女の前にもう一人の慎之介が31歳の姿で現れ、彼女の苦悩は加速していく。
ココが見どころ
見どころ大人と子ども、みんな感情移入できる青春物語
タイトルから読み取れるような年頃の苦悩や甘酸っぱさを持ち合わせながら、「良い意味」で期待を裏切ってくれる青春物語。導入部分から映像が丁寧で、言葉少なな演出でも主人公の生い立ちや環境が自然と頭に入ってきます。
音楽要素はストーリーの軸近くに据えられていますが、音楽そのものにはあまり言及はなく、軸となっているのはあくまで各キャラクターの心情。とくに「あおい」の年頃の自分勝手さと、想いの強さゆえに苦悩する姿が印象に強く残ります。ちゃんと考えてはいるのに想像が行き届かず、感情に振り回されて立ち行かない様子が切なく、まぶしく映りますね。
あおい以外のキャラクターも感情や過去を匂わせる動き方が繊細に映されていて、常に視聴者に感情移入を促します。子どもと大人、それぞれの立ち位置がわかりやすいので、肩肘はらずに多人数で観られるのもポイントが高いです。
総評★★★★「幅広い年代に気楽にオススメできる作品」
繊細な動きでキャラクターの感情をしっかりと読み取らせられた青春物語。ほろ苦くもスッキリした後味の良さも高評価でした。ジャンルとしては「青春」要素が強いので、若年層や女性を中心に男性でも視聴しやすい内容です。「大人」と「子ども」の立ち位置がしっかり分かれているので、世代によって感情移入するキャラクターが異なり、感想も変化しそうですね。
物語としては純粋にクオリティが安定しており、タイトルや雰囲気に惹かれた人の期待にはしっかりと応えてくれるでしょう。上映時間も2時間とかからないので、友人や家族に気楽にオススメできる一作です。
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