映画『グッドライアー　偽りのゲーム』

高齢者がメインキャラクターをつとめるクライム＆ミステリー作品、
映画『グッドライアー　偽りのゲーム』を紹介。

ほぼネタバレなし（あらすじ説明程度）で、出演キャスト等の基本データ。ざっくりとした個人レビュー。どんな人にオススメの作品なのか魅力を語っていきます。この作品が好きそうな方に向けた関連作品も紹介していますので、参考にしてみてください。

この作品をオススメしたい方（似た傾向の作品や、関連タイトルも紹介しています）
・クライム＆ミステリー作品が好きな方
・キャラクターに同調してハラハラしたい方（スリラー要素）
・複雑な人物背景のストーリーを楽しみたい方
・老人が主役　or　かっこいいシニアが活躍する作品を観たい方
・小説原作の作品をお探しの方

ざっくり作品紹介
ざっくり評価レビュー
関連オススメタイトル
- 監督・キャストから紹介
- おじいちゃん、おばあちゃんがメインキャラクターの作品もチョイス

ざっくり作品紹介

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基本データ

タイトル：『グッドライアー　偽りのゲーム』
原題：『The Good Liar』
監督：ビル・コンドン
製作：グレッグ・ヨーレン
　　　ビル・コンドン
製作総指揮：リチャード・ブレナー
　　　　　　アンドレア・ジョンストン
　　　　　　アーロン・L・ギルバート
　　　　　　ジェイソン・クロス
　　　　　　アンジェイ・ナグパル
　　　　　　ジャック・モリッシー
　　　　　　ニック・オヘイガン
脚本：ジェフリー・ハッチャー
撮影：トビアス・シュリッスラー
美術：ジョン・スティーブンソン
編集：バージニア・カッツ
音楽：カーター・バーウェル
出演：ヘレン・ミレン
　　　イアン・マッケラン
　　　ラッセル・トベイ
　　　ジム・カーター
制作国：アメリカ
上映時間：109分
公開：2019年

原作：『老いたる詐欺師』　ニコラス・サ―ル

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ざっくりあらすじ

1年前に夫を亡くし悲しみに暮れていた資産家「べディ」だったが、インターネットを通じて出会った「ロイ」と意気投合。プライベートを共にしていく度にどんどん仲を深めていく。しかしロイの正体は資産家から金を巻き上げる冷酷な詐欺師だった。ロイは巧妙な話術を駆使し、ベティの孤独につけこみ信頼を勝ち取っていく。人の孤独につけこむ彼の狡猾な計画の結末は……。

ざっくり評価レビュー

先を想像させる表現力に、よい塩梅のハラハラ感　★４

老齢詐欺師の狡猾な罠を追っていくクライム・ミステリー作品。常に視聴者に予想を促しながら、ストーリーはどんどん思いがけない方向へ向かっていきます。

「老齢の詐欺師」と「老齢の資産家」がメインキャラクターに据えられ、子どもや孫目線で観ればシンパシーを感じやすいですね。とくに資産家ベティの孫「スティーブン」はたびたび祖母を心配する素振りをみせるので、若年層は一番彼に感情移入しやすいでしょう。慕っている祖母に急に接近する男性が現れば、当然警戒しますよね。祖母の無防備な性格を知っていれば尚更です。この映画の中で視聴者に一番近い立場なのは彼かもしれません。

このような「スティーブン」の存在をはじめ障害を排除し、詐欺をどうやって成功させるのかがストーリーの大まかな流れになっています。詐欺師を応援する人はいないでしょうが、ストーリーのハンドルは間違いなく「ロイ」ですね。この流れを汲み取り、どんどんエンディングを想像させてしまう表現の積み重ねが本作の魅力になっています。

「視聴者に先を予測させてしまう表現力」が魅力と書きましたが、魅力を語る上でキャストの演技力も欠かせません。ベテラン詐欺師を演じた「イアン・マッケラン」も素晴らしかったですが、裕福な資産家を演じた「ヘレン・ミレン」の引き出しには驚かされました。彼女が出演する映画を観ると大体驚いている気がしますが。

個人評価は★4。カタルシスはあらすじなどから期待していたほん少し違います。しかし「こういうのも悪くない」と思える不思議なカタルシスを味わえる作品です。クライム・ミステリー要素が気になる方、魅力的な老人キャラクターが出る作品をお探しの方は、ぜひご覧になってください。

関連オススメタイトル

監督・キャストから紹介

ビル・コンドンが監督・脚本をつとめた『ゴッド・アンド・モンスター』。伝記映画で公開は1998年(日本は2000年公開)。
イアン・マッケラン関連の映画からは『Mr.ホームズ　名探偵最後の事件』。監督もビル・コンドンがつとめています。
ヘレン・ミレンの出演作品からは『ANNA アナ』をチョイス。主役とはまた違った存在感を魅せてくれます。引き出しの多さがホントにスゴイ。

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参考記事