映画『日本刀〜刀剣の世界〜』あらすじ感想評価|良質な刀剣の教科書

オススメ紹介

今回は映画『日本刀〜刀剣の世界〜』を紹介。
あらすじ、個人的な見どころ、評価をまとめました。
(核心部分を触らない程度のネタバレを含みます)

『日本刀〜刀剣の世界〜』の基本データ

タイトル:『日本刀〜刀剣の世界〜』
監督:大内達夫
出演:月山貞利
本阿弥光洲
鳥海浩輔
公開:2018年

あらすじ「さまざまな角度から刀剣の世界が語られる」

武器としての高い機能とともに、深い精神性を併せ持つ「日本刀」
名刀、歴史、人物、逸話、制作の過程、そして込められた精神。
落ち着いたナレーションで美しい刀剣の世界が語られていく。

オススメ視聴者層

  • 「ドキュメンタリー」好き
  • 「刀剣」に関する知識が欲しい方



勝手に関連オススメタイトル

映画「居眠り磐音」

時代劇を観ない方でも馴染みやすい良作。原作小説も非常に人気が高い。
やはり殺陣を観ると刀の美しさが光る。

小説「聖剣の刀鍛冶」

ファンタジー要素が強いが、刀剣にまつわる知識が紹介されたりする。
世界観はシリアス寄り。

ココが見どころ

折れず、曲がらず、よく切れる世界に誇れる美術工芸品。
それが「日本刀」。

刀の「波紋の美」や「地金の美」といった美術工芸品としての観点も解説してくれる。
序盤は歴史から入り、徐々に刀鍛冶の技術と精神がゆったりとしたナレーションで伝えられる。

刀にまつわる伝説もおもしろく、歴史上の人物を交えて説明されるとグッと引き込まれる。
個人的には「上杉謙信」と「姫鶴一文字」の伝承が興味深かった。
最初から最後まで「刀」の魅力をギュッと凝縮していて、教科書としてクオリティが高い。

総評★★★「単純に刀の知識を付ける目的なら、良質な教科書」

楽しませるというより日本刀の学習や紹介という色が濃い映像作品。
そのため誰が観てもおもしろいという評価にはならない。
しかし少しでも興味がある方が観れば満足させてくれるクオリティをもっています。

一時間では多少駆け足になってしまったため人によっては物足りないかもしれませんが、刀剣にまつわる「ファンタジー」や「バトル」要素を学びたいクリエイターにはいい入門教材になりそうです。

刀を鍛造には技術だけではなく美しい精神が必要だと伝えてくれる。
現代では風化しつつある日本の精神を感じさせる良い作品です。

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