小説「ひとつ火の粉の雪の中」。ネタバレなしのあらすじ紹介と感想

オススメ紹介

今回は秋田禎信先生の小説「ひとつ火の粉の雪の中」を紹介。

基本的にネタバレなしで、あらすじ、感想、どんな人にオススメなのかをまとめていきます。

オススメ度★★
この作品をオススメ出来る方(解説は最後に)
・この「作者」が好きな方

「ひとつ火の粉の雪の中」の基本データ

タイトル:ひとつ火の粉の雪の中

作者:秋田禎信

レーベル:富士見ファンタジア文庫

あらすじ「修羅と人。海を目指す2人の旅」

鬼を斬るために生きながら、少女に手を差し伸べた修羅「鳳」。

鬼の血を引きながら、鬼を斬る大男の手を取った少女「夜闇」。

神話と仏教が融合した独特の世界観で描かれる、大きな宿命を背負った2人の旅が始まる。

感想・評価「灰汁をとらずに作った、高級食材シチュー」

魅力的なキャラクター。引き込まれる世界観。

なのにイマイチ物語に浸りきれなかった。

友人に薦められて読んだが、出だしの期待値が高かっただけに残念に感じてしまった粗削りの期待作

説明をわざと省いて表現しているのかもしれないが、造語が多いこともあり、置いてけぼりを食ってしまう。

あくまで個人の感想だが、「高級食材をそろえたのに灰汁をとらずに作ったシチュー」を食べたような、何とも言えない読後感を味わった。

つまらないというわけではない。美味しくない訳ではない。

初見の方が手放しに「面白い!」と評価する姿が浮かばず、少なくとも同作者の「オーフェン」シリーズを置いて先に「この本が面白いよ」と友人にススめる者はいないのではないだろうか。

評価としては★3だが、人にススめる観点からは★2に落ち着いた。

オススメできるのはこんな方

この「作者」が好きな方

本作の作者「秋田禎信」先生は「魔術師オーフェン」シリーズをはじめとした数々のタイトルを描いている人気作家です。

「秋田禎信」ファンの方々ならデビュー作となる本作も楽しめるのではないでしょうか。

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