映画『シンデレラゲーム』
今回は映画『シンデレラゲーム』を紹介。
あらすじ、個人的な見どころ、評価をまとめました。
(核心部分を触らない程度のネタバレを含みます)
映画『シンデレラゲーム』の基本データ
タイトル:『シンデレラゲーム』
原作:新井淳平
監督:加納隼
原作:新井淳平
脚本:いながわ亜美
出演:山谷花純
吉田明加
駿河太郎
春川芽生
佐々木萌詠
清水あいり
阿知波妃皇
其原有沙
凛青
水木彩也子
湯浅菜月
西岡璃南
澤井まどか
公開:2016年
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おすすめ視聴者・読者層キーワード
- アイドル
- サバイバル
- デスゲーム
- カードゲーム
参考記事
あらすじ「トップアイドルのチケットを賭けたデスゲーム」
亡き姉の夢を追いかけトップアイドルを目指していた「灰谷沙奈」。
謎の組織に拉致された沙奈は同様に集められたアイドルたちとともに、サバイバルゲームに挑むことになる。最後まで勝ち残った者に約束されているのはトップアイドルへのチケット。しかし敗退したものに凄惨な「死」が待ち受けている。
最後までステージに残っているアイドルは誰なのか……。
ココが見どころ
作品のセオリーは一通り揃っている
「アイドル」「デスゲーム」のジャンルとしてのセオリーをしっかり詰め込まれた作品。
各アイドルが敗けられない理由をしっかり説明し、ゲームで敗退した者にも瞬間的にスポットライトが当てられるため埋もれてしまうキャラが少ないです。
暴力的な者。他人のカードを奪う者。「他人が死ぬのが嫌ならお前が死ね」と責める者。一見善良に見える者。思惑の見えないミステリアスなもの。そして個性的な
狡猾な手段にでる者でも背景を知ると同情がわくため、好みはあれど不快感はあまり感じませんでした。
ゲームの設定はサバイバルとカードゲームを合わせたシンプルなもの。
無人島の各地に隠されたカードを集め、集めたカードを使って一対一のカードゲームで勝敗をつけます。カードゲームは基本的に三種類のカードをお互いに出し合う「じゃんけん」と同じものですね。
ただし特定の条件により得られるポイントで購入できる「オプションカード」を利用することで、じゃんけんより少しだけ出来ることは多いです(効果はシンプルなので劇中でも覚えられます)。そして敗けた者はペナルティとして、外せない首輪から毒をうたれ死ぬことになります。
アイドルたちの背景を掘り下げゲームの緊張感を上げ、疑心暗鬼の心理戦を見せる。勝者は重い罪の意識を背負い、敗者は瞬間的な注目を浴びて消えていく。タイトルから推測できるジャンルの必要な要素は一通り揃っていると思います。
総評★★「必要な要素は揃っていますが……」
アイドルって大変ですね。
「デスゲーム」や「サバイバル」ジャンルとしての必要な要素は詰め込まれていますが、評価は高く出来ませんでした。必要な要素を詰め込んだだけなので、それをおもしろく観るための工夫が足りていません。キャラ設定・ゲームにオリジナルティがなく、それを斬新にみせる工夫をみられず、尺が短いせいか最初から最後まで急ぎ足。複線を張ってからの回収が早すぎて、視聴者が咀嚼し味わう前にドンドン皿が並べられていきます。一部不自然な間の取り方も気になるところ。
役者さんの演技力は高いと思いますが、作品からオリジナリティや熱意を感じ取れませんでした。大々的に売ることよりも、映画作りの経験を積ませるなど別の意図があるのか。これだけ必要な要素を理解しているなら、もっとしっかりとした作品を作られると思うのですが。
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