刺さる人には深く刺さる恋愛映画『EMMA エマ』あらすじ感想評価

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映画『EMMA エマ』

今回は恋愛映画『EMMA エマ』を紹介。
あらすじや基本データ、個人的な見どころ、評価をまとめました(あらすじに触る程度のネタバレを含みます)。

評価★★★★
 キャラクター  ★★★
 ストーリー   ★★★
 恋愛描写    ★★★★

 貴族設定    ★★★★

こんなキーワードが気になる方にオススメ

  • 恋愛
  • 貴族

映画『EMMA エマ』の基本データ

タイトル:『EMMA エマ』
原題:『Emma.』
監督:オータム・デ・ワイルド
製作:ティム・ビーバン
   エリック・フェルナー
   グレアム・ブロードベント
   ピーター・チャーニン
製作総指揮:アメリア・グレンジャー ベン・ナイト
原作:ジェーン・オースティン
脚本:エレノア・カットン
撮影:クリストファー・ブロベルト
美術:ケイブ・クイン
衣装:アレクサンドラ・バーン
編集:ニック・エマーソン
音楽:イソベル・ウォーラー=ブリッジ
出演:アニヤ・テイラー=ジョイ
   ジョニー・フリン
   ビル・ナイ
   ミア・ゴス
   ジョシュ・オコナー
   カラム・ターナー
   ルパート・グレイブス
   ターニャ・レイノルズ
制作国:イギリス
上映時間:124分
公開:2020年

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「恋愛」からチョイス。仕事と恋愛ってバランスが難しい。

あらすじ「恋の仲介をする貴族のご令嬢、本当の自分を知る」

裕福な家に生まれ、美しさと聡明さをあわせもつ「エマ・ウッドハウス」は、友人の恋愛を仲介を楽しんでいた。そんな彼女の傲慢な性格に友人「ジョージ・ナイトリー」はその都度態度を指摘するも、エマは聞き入れることはなかった。
ある日友人「ハリエット」の恋愛を応援していたエマに思いもよらない出来事が降りかかる。失敗を経て自らの内面に向き合っていくうちに、エマは自分の本当の気持ちを自覚していく。

ココが見どころ

主人公エマの豊かな少女らしさ

恋愛経験がないのに他人の恋仲を仲介する主人公「エマ」。そんな彼女の特徴を(エマ自身の評価も含め)並べると

  • 許しがたいほどの自惚れ屋
  • 傲慢で無神経
  • 世間知らず 等々

他にも負の部分はかなりありますが、貴族としての立ち振る舞いや友人想いなところなどポジティブな面も多く魅力的。自分の過ちに気づくと深く自分を責める誠実な面もあり、父親想いなところも好感がもてます。

めんど……複雑な貴族社会

貴族社会に生まれると大変だなぁと思わせられる複雑な人間関係が色濃く出ています。そこにエマの仲介が入るのですから、それはもう一層複雑に。貴族らしい礼儀作法もチラホラ見えますが、反面教師になるような無作法者も登場するので、肩肘を張らずに楽しく視聴できるのは嬉しいところ。

恋の駆け引き

傲慢とも滑稽とも取れる貴族の自分勝手な恋愛事情。時代は違っても変わらない恋愛観もあるので、感情移入はけっこう容易です。恋愛映画らしく感情を「匂わせる」表現も豊かで、終盤はコメディぽい笑いも取り入れています。最初から通して大人しめな画面が続きますが、キャラクターの内面はかなり揺れ動いているのも恋愛映画らしい。

総評★★★★「刺さる人にはとことん刺さる貴族社会の恋愛事情」

貴族でも貴族じゃなくてもさまざまな形の「贔屓」が混在する恋愛事情。ほぼすべての起承転結がキャラクターの内面で完結するためストーリーの起伏は穏やかです。現代の日本人女性、とくに若年層が観る恋愛映画としては物足りないかも。古典映画といいますか、「貴族社会の恋愛映画」というジャンルをちゃんと理解して観賞した方なら間違いなく満足できるはず。
万人受けは難しいですがターゲット層には間違いなく高評価を受けるおすすめ恋愛作品です。

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