今回のお花は「カラー」、花言葉は「乙女のしとやかさ」です。
「仏炎苞(ぶつえんほう)」といわれる筒状の葉が特徴的な花ですね。
基本データ
学名
Zantedeschia aethiopica
和名
阿蘭陀海芋(オランダカイウ)
英名
calla
科名
サトイモ科
属名
オランダカイウ属
開花時期
4~7月
花言葉
「乙女のしとやかさ」、「清浄」、「華麗なる美」など
花色
ピンク、白、赤、黄、オレンジなど
「カラー」の名前と花言葉の由来は、その容姿の美しさから
カラーの花色は赤、ピンク、白、黄、黒など「華麗なる美」に相応しく、多彩なものが揃っています。
その美しい容姿からギリシア語の「カロス(美しい)」という言葉につながり、転じて「カラー」になったといわれています。
「乙女のしとやかさ」、「清浄」、「華麗なる美」といった華やかな花言葉たちも、この花の容姿が由来となっています。
他には筒状の部分が、ワイシャツの襟の部分(カラー)に似ていることから名付けられたという説があります。この筒状の部分は「仏炎苞(ぶつえんほう)」と呼ばれる葉で、内側の花を守る役割を担っています。
学名の「Zantedeschia」はイタリアの植物学者のお名前にちなんでいるそうです。
南アフリカでは「豚の耳」と呼ばれている
「カラー」の原産地である南アフリカでは「豚の耳」という呼称で呼ばれています。
由来は特に捻ったものではなく、花の形が豚の耳に似ていることから来ているようです。
神話の「カラー」は女神の嫉妬から生まれた
「カラー」はギリシア神話と関係のある花で、花の誕生エピソードには「ゼウス」「ヘラ」「ヘラクレス」「ヴィーナス」といった有名人(神)たちが登場します。
- 「ゼウス」には愛人の息子「ヘラクレス」がいた
- 「ゼウス」が「ヘラクレス」に、妻「ヘラ」の乳を飲ませようとした
- 途中で「ヘラ」が起きてしまい失敗。乳が天と地に飛び散ってしまう
- 天に散った乳が「天ノ川」に、地に散った乳は「ユリ」の花になる
- 美の女神「ヴィーナス」が「ユリ」のあまりの美しさに嫉妬してしまう
- 嫉妬のあまり「ユリ」の中心に黄色い棒のようなものをつけ、それが「カラー」の花となった
人間には理解しがたい神々たちの所業から生まれた経緯をもって、「カラー」という花が生まれました。
このような経緯から「ヘラクレス」の英雄譚が始まると考えると、ちょっと複雑な気分になりますね。
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