今回の花は『ユリ』。
花言葉は「純粋」や「無垢」などです。
基本データ
学名
Lilium
和名
百合
英名
Lily
科名
ユリ科
属名
ユリ属
開花時期
５～８月
花言葉
「純粋」、「無垢」、「威厳」など
花色
白、ピンク、黄、オレンジなど
花名の由来
「ユリ」という名前の由来は複数の説が伝えられていますが、風に揺られる様から「揺り（ユリ）」という説が有力なようです。
また和名の「百合」という字は「ユリの根が幾層にも重なり合っている様子」から、層の数を百に見立てて付けられました。
ギリシア神話における「ユリ」という花
ギリシア神話のユリのエピソードには有名な神『ゼウス』や、大英雄として名が知られている『ヘラクレス』などが主要人物として語られています。
流れを簡単に説明すると下のようなものになります。
- ある日、浮気者のゼウスは王女『アルクメーネー』の美しさに惚れる。
- ゼウスはアルクメーネーの夫の姿に化けて彼女に近づき、子をもうける。
- この時に身ごもった子どもが、後に大英雄として知られる『ヘラクレス』。
- ゼウスはヘラクレスを不死身の体にするために、妻である『ヘラ』の乳を吸わせようとする。
- 途中でヘラが起きてしまい失敗。乳は飛び散ってしまう。
- 飛び散った乳が天に昇って「天の川」に。地にこぼれたものが「ユリ」となった。
毎度のことながら、ゼウスはしょうがないやつですね。
英雄色を好むと云いますが、英雄としてのイメージは息子であるヘラクレスの方が強いイメージがあります。
この辺りの神話の倫理観は現代でも共感できる国はあるのでしょうか。
また、ゼウスの妻であるヘラは嫉妬深さで有名（ゼウスの所業を考えると当然かも）です。
今回のエピソードをきっかけに、彼女はヘラクレスを強く憎むことになり、それをきっかけにヘラクレスは大英雄への道を歩むことになります。
以前にもゼウスがしでかした花を紹介しています。参考にどうぞ↓
色別のユリの花言葉
白
「純潔」、「威厳」、「甘美」
ピンク
「虚栄心」
黄
「陽気」、「偽り」、「不安」
オレンジ
「華麗」、「愉快」、「軽率」
綺麗な花言葉が揃っていますが、黄色など一部に不穏なもの混ざっていますね。
また『クロユリ』という名前の黒い花もありますが、こちらはユリとはまた異なる種類の花です。
花言葉も特徴的で「ユリ」という名前の花の違う顔を見られます。
詳細は別記事で紹介しますので、そちらをご覧いただければ幸いです。
コメント