花言葉は「天下無敵」。桃太郎にも力を与えた「桃」

今回の花は「桃」。花言葉は「天下無敵」です。

春を表す季語としても有名な桃ですが、見た目の可愛らしさに反して豪快な花言葉をもっています。

基本データ

学名

Amygdalus persica

和名

英名

Peach blossom

科名

バラ科

属名

モモ属

開花時期

3~4月

花言葉

「天下無敵」、「チャーミング」、「私はあなたのとりこ」など

花色

赤、ピンク、白など

「桃」の名前の由来は「燃える実から転じた」など

桃の語源には複数の説があります。

  • 燃えるような赤色から「燃実(モエミ)」
  • たくさんの実が成ることから「百(モモ)」
  • 多くの毛が生えていることから「毛々(モモ)」

などの説が有力でしょうか。

「百」の語源となるたくさんの実がなる習性から、「多くの子を宿すように」という願いを込めて子どもへ名付けられたりもします。

2~8mの高さの木に可愛らしい花と果実が、果実は7~8月が食べごろ。品種によっては10月まで楽します。

寒さにも暑さにも強い植物ですが、病害虫の被害が多いことから知識と技術が必要なので注意しましょう。

果実はとてもジューシーで、料理の素材としても人気です。

そのまま食べるのも十分美味しいですが、「桃カレー」などを食べてみると一風変わった甘味を楽しめます。

「天下無敵」の由来は、魔除けの力が信じられてきたから

花言葉の「天下無敵」の由来は、桃がもつ「魔除けの力」が信じられてきたことにちなんでいるといわれています。

後述のひな祭りとの関連でも詳しく書いておりますが、桃は中国で魔や厄を除けたり、不老長寿を与える果実として扱われていました。

そのような経緯から「天下無敵」の花言葉が定着し、日本の「桃太郎」を代表とする物語や逸話で神聖な力をもつ果実として描かれています。

観賞用に品種改良された花「ハナモモ」

ハナモモ
ハナモモ

「ハナモモ」は「桃」から品種改良された花で艶やかな花色で、人々に笑顔を振りまいてきました。

桃は太古の昔から親しまれてきた花であり、江戸時代になってから鑑賞用の改良されました。

食用としても有名な植物ですが、やはり花を見て楽しめるというのが王道です。

ひな祭りとの関係

「3月3日」はひな祭り。「桃の節句」とも呼ばれますよね。

これは中国から伝わってきた「上巳の節句」という文化がきっかけです。

流れとしては

1.中国から「上巳の節句」という文化が伝わる(中国ではこの時期に水辺で身を清める習慣がある)

2.日本に伝わり、もともとの文化と混ざる(厄除けの文化や、「ひいな遊び」という貴族の人形遊び)

3.その時期がちょうど桃の花が咲き誇る時期だったので、「桃の節句」と呼ばれるようになる。

といった流れです。

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